2008年医大入試の総括と来年の展望
医大入試受験生の皆さん、お疲れさまでした。昨年度と異なり、今年はセンター前に医大
入試がひとつもなかったことが大きな特徴だったと思います。昨年は金沢医科大学がセン
ター前に実施されたのですが、今年はどこもなかったため、国私入り乱れての戦いだった
と思います。最初の選択は1月26日から27日の選択が重要だったと思います。
西側は、26日川崎、27日藤田と近畿のバッティング、東側は26日昭和と東邦のバッティ
ング27日は慈恵会と北里のバッティングでした。
近畿は最低ライン74%位だったので藤田の方が狙い目だったかも知れないですね。なぜ
かと言えば、関西地区の受験生の中には、「家から通学するのならなんとか私立行かせて
もいい。でも下宿させてまでは無理」という層がかなりいると思われるからである。関西の
4私大は上記の層と女子受験生で4私大と東京女子医大までは許可するという層はかなり
いるのではないか?と思われる。土地柄かも知れないが、これだけぶっそうな世の中を
反映してなのか、女子受験生の場合「親の目の届くところか女子医大」という希望者はかな
りいるのではないかと思われる。毎年、思うのだが「受験生は同じことを考える」ものだと
思う。その裏側に意外な宝があったりするものだ。
ひとつは残念ながらここでは記載できないが、「こんなこともあるのか?」と改めて驚いた。
もうひとつは、集団面接の討論形式で勢い良く目立っていてもその論点がずれていたら、「目
だっていても落ちてしまう」ということが検証された。(ただし、後日繰上げで上がっていたら
わからないが、他のメンバーが見ても「こいつが一番目立ったな」という場合でも落とされる
ことがある。その時のテーマが「格差社会について」の討論面接である。)
つまり、各グループ毎に必ず合格者は出るものと推測していたのだが、ある大学ではその
グループ全員が落ちることがあるということが検証された。
関東の昭和大等は西日本の受験生は保護者が昭和出身でない限り、あまり受験しない
と思う。また180分と150分という時間配分が非常に難しいように感じる。東邦や北里なら
問題傾向がとっつきやすいため西日本からも受験するだろう。東邦は英語に自信がある
生徒の戦いだと思う。特に西日本と東日本ときれいに分かれるのは兵庫医大と杏林の
バッティングだろう。ほとんど西日本の生徒は兵庫だろう。次に1月29日から2月8日まで
の東日本の日程がすさまじい。どこを受けたかアンケートを取りたい位すごい日程だった。
1月29(聖マリ)30(日医)2月1(杏林)2(獨協)3(埼玉前期)4(東京女子)4,5,6(帝京)
6、7(東海)8(日本大)とこれこそ、「どこかに大番狂わせ」が起こってもおかしくない日程だ。
どこかに全部受験した超人はいないだろうか?
この日程が終了すれば、これから苦しい展開に入る。西であればレベルの高い関西と大阪
そして福岡は問題がやり易いので最低ラインがかなり高い。そして僅差の戦いだろう。
東は後期と慶應しかない。事実上、2月8日までに補欠以上を確保していないと苦しい展開だ
っただろう。どうして東の日程がこのようになったのか不思議で仕方がない。プロ野球の
ドラフトのようにくじで日程を決めて協定でも創ればいいのにと思う。初の大阪の後期も500
名を超えるとは想像もしていなかった。しいていえば後期のチャンスは埼玉で英語の得意な
生徒にチャンスがあったのではないか?と思われる。近畿後期は補欠がかなり出るので良い
のだが、何しろボーダーが高い。失点をどれだけ少なくするかの「ミクロの戦い」と言える。
去年は3月に入っていきなり急激に志願者が殺到したようだったが。
(誰もが昨年は「受験者が少ない」と判断して急激に直前に出願したように思われる。ということは後期の受験生は、現在の出願状況をリアルタイムでチェックしていたからこそ、そういうことが起こったと推測される。だから、受験票の到着がやたら近畿は遅いことがあるだろう。たぶん事務処理が追いつかないのだろう。)しかし、今年の近畿後期は順調に増加していったようである。
ということは、最初から受験を考えていた生徒が多かったと推測される。
とにかく後半戦が苦しいのは当然なので、やはり前半戦で合格を確保するのが重要なことだろう。
大阪の後期はすでに前期で合格を確保していた生徒が多数受験していたことは間違いないと
思う。つまり、大阪に合格すれば「乗り換え希望」ということだろう。ということはすなわち「レベルの高い戦い」だったことは間違いないと推測される。
大阪が多数補欠合格を出せば、最後に逆転合格できる受験生も出るのではないか?とも思われる。大阪の後期次第で運命を左右される生徒がいるだろう。最後までわからない。
通常3月31日が辞退期限であると思うが、大学の中には4月8日まで行う所もある。手続きを
済ませた後に「自分がもっと行きたかった所」から朗報が来る可能性もある。
しかし、この苦しみを味わえるのは全敗だった受験生からすれば幸せであることを忘れてはい
けないと思う。例えば、補欠合格を2つ持っていて、行きたくない方から急に電話がかかって
来て「30分以内に入学の意思があるかどうか返答してくれ」なんて来るのだから、かといって
もう1年浪人するよりは入学したいという気持ちもある。第一行きたい方の大学からラブコール
がかかるかどうかもわからない。 まさにわずか30分で「人生の決断」をしなければならない場
合だってある。また、もしこの電話を取ってなくて次にスルーされていたら「今の自分はない」と
後日、ほっとする場合だってある。また、来年再び補欠まで行く保証など絶対にないから。
最後の「繰上げ合格」も一次、二次、小論、面接全てにおいてオールラウンドに「微差」をつけ
ている受験生が逆転で繰り上がるのではないか? と思ったりする。3月第4週は色々な逆転
が全国各地で発生しているように思う。
「それではいつまで待てばいいのか?」ということだが、3月25日あたりが最も動く時期では
ある。しかし、絶対とは言えない。ひとつには、今どこの家庭も辞退届けを出すのが遅いこと。
2つ目には国立に逃げても、「私立同士の取り合い」が起こることである。また、どう見ても
10人中9人はここに行くだろうと思っていても、「この大学が好きだから」とか「家に近いから」
とか予想できない理由も含まれるからだと言える。
結論として「受験生の持つ運」かも知れない。
ただ言えることは1点でも高得点を取っておくことだと言える。




