医学部受験数学の勉強法とオススメ参考書を徹底解説【裏技も紹介】

「医学部の数学は難しい」

「数学が苦手だから医学部は無理かも、、、」

「数学は範囲が広くて何から手を付けるべきかわからない」

このような悩みを持つ医学部受験生は意外と多いです。

今回は、医学部受験向けの数学の対策方法を具体的に解説していきたいと思います。また、数学が苦手な方向けの克服手段や、できるだけ数学に割く労力を最小限にして医学部に合格する裏技などもご紹介していますので是非最後までご覧ください。

目次

医学部受験の数学について

まずは基本的な知識として、医学部受験における「数学」の重要性や、入試に向けた一般的な戦略をご紹介していきます。

共通テスト8割以上・一般入試6割前後

医学部受験において数学の配点は高いことが多く、どこの医学部を受験するにしても国公立であれば共通テストでは8割以上が必須になってきます。このラインを超えることができない場合、実力的に一般入試で医学部専用の問題に太刀打ちできないことがほとんどです。

また、一般入試(国公立・私立の二次試験)では低く見積もっても、6割前後が合格ラインであることが多いです。

つまり、共通テストと一般入試の傾向を踏まえると、医学部では難問を解くことよりも「ミスなく取れる問題を確実に取る」ことが合格に直結すると言えます。

数学が苦手な人は平均点を目指そう

医学部を目指す受験生の中には、数学を苦手とする学生も少なくありません。こうした数学が苦手な方へオススメの対策方法としては、「とにかく合格者の平均点を目指す」ことです。

繰り返しになりますが、医学部受験での基本的な戦略としては「ミスなく取れる問題を確実に取る」こと。言い換えると、他の人ができない問題はできなくていいということです。

共通テストの数学で満点を目指したりするのではなく、まずは8割を目指し、一般入試では6割前後(志望大学の難易度にもよりますが)を確実に得点できるよう苦手分野をなくすことを意識してください

間違っても「微分積分だけを極めて一発逆転を!」のような偏った対策で博打を打つような方針で対策してはいけません。

医学部受験で数学が重要な理由【進学後も多用】

そもそも、なぜ医学部をはじめとした医療系の学部は「数学」をここまで重視するのか、その理由は進学後の履修科目にあります。

直接数学を使用する科目としては、医療統計や物理など数学無しでは理解不能な科目が存在します。また、実験データの解析や予測などでもlogや関数などは沢山使用することになります。(これら大学で使用する数学の知識は、入試のように人間が手計算で演算できる単純なものではなくコンピューターを使用しないと処理が不能なくらい複雑なことがほとんどです。)

こうした医学部進学後に多数の局面で数学を使うため、その土台となる実力を持って入学しなければ大学の講義についていけないのが実態です。

そのため、医学部受験では入試の段階で高い数学力を求められるというわけです。

数学が苦手な医学部受験生の対策方法

このセクションからは、数学が苦手な医学部受験生向けに医学部受験においてどのように数学の対策をしていくべきかより具体的に詳しく解説していきます。

後半には、苦手な数学を避けて医学部に合格するルートについて、裏技としてまとめているので気になる方はそちらも是非参考にしてみてください。

共通テストをベースにⅠA・ⅡBの基礎力を鍛える

王道の方法かもしれませんが、医学部受験の数学対策の主軸は共通テストで8割をとる実力をつけることです。数I・A・II・Bを徹底して理解することで、二次試験(一般入試)に挑戦するノウハウを身に着けることができます。

特に数Ⅲが苦手だと焦っている受験生ほど、数I・A・II・Bの実力には注意してください。数Ⅲ分野の二次試験の問題であっても、根本は数I・A・II・Bと関連付けるような問題が多いため土台の理解が浅いとどんなに数Ⅲを頑張っても点数が伸び悩むことがあります。

数Ⅲは志望大の過去問の範囲のみ

前述でも少し触れましたが、数Ⅲの対策は数I・A・II・Bの実力をつけたうえで取り組むのがオススメです。

また、数Ⅲの出題範囲に関しては大学ごとに差が大きく、微積分しか毎年出題されない大学もあれば、複素数が頻出の大学もあります。数学の苦手な学生は、志望している大学の出題傾向を参考に、数Ⅲの対策は最小限の労力で取り組むのがオススメです。

【裏技1】医学部専用の数学が無い大学も視野に

ここからはコラム的な内容になります。王道の医学部受験対策とは少し異なる考え方になるので、参考程度に読んでいただけると幸いです。

医学部受験の数学は難しく、特に医学部専用の二次試験問題は高難度です。

ですが、国公立の中には医学部専用の数学の問題を作らず、他の理系と共通の問題を使用する大学もあります。この場合、ほとんどの大学では医学部専用問題ほど難しく設定することはないので「難しい問題を解かないといけない」という側面はかなり薄くなります。

数学が苦手な受験生はこうした大学をあえて選ぶのもテクニックの一つです。

ただし、数学の難易度が下がる分ミスが許されず、他の英語や理科も高水準で得点する必要が出てくる点には注意が必要です。

例として理系共通の数学問題を使用する大学を下記に挙げておきます。(最新の正確な情報は必ず募集要項でご確認ください)

例:琉球大学

(参考URL:【国公立医学部】琉球大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説

【裏技2】医学部なのに数Ⅲを勉強しなくても良いルートが存在

この方法は限られた人しか使えませんが、地方国公立の「推薦入試」なら共通テストのみで済む場合があり、医学部受験にも関わらず一般入試自体を避ける方法もあります。

大学によって、「推薦」「地域枠推薦」など呼び方は変わりますが、医学部のこれらの制度を使って受験した場合、共通テストの得点と面接・小論文の3つで済む受験形式になります。

ただしほとんどの場合、医学部卒業後の就職条件や、入学後の成績条件が付いてくるのでそのあたりは確認必須です。

一般的には現役生向けの制度ですが、浪人生でも利用できることもあるため、気になる方は募集要項と出身高校へ確認してみてもいいかもしれません。

後半はコラム的な内容になっていますが、数学が苦手であっても医学部をあきらめる理由にはなりません。

むしろ、意外と数学が苦手な医学部受験生は多いため、適切な情報収集をし、自分に合った対策を実践することで合格することができます。

医学部受験数学の注意点【落ちる人の特徴】

このセクションでは、医学部受験でやってはいけない数学の対策方法をまとめました。

意外と真面目な受験生もやってしまっていることも多いので、自分は当てはまっていないかチェックしてみてください。

難しい数Ⅲばかり対策する人

「医学部=難問」のイメージが先行してしまっている受験生に多い失敗です。冒頭の医学部受験における数学の対策方法でも解説しましたが、医学部はいかに基本的な問題を取りこぼさずに失点を防ぐかが重要になってくる学部です。

難易度の高い数Ⅲで他の受験生と差をつけることに気を取られ、共通テストレベルの問題を取りこぼしてしまっては合格率が下がってしまいます。

また、共通テストでは基礎力とスピードが必要になるため、そもそも時間をかけて難問を解く練習ばかりしていると点数が伸び悩みます。

数学に限った話ではないですが、医学部受験の対策ではどの分野も満遍なく死角を作らないよう意識して勉強していきましょう。

計算ミスを言い訳にする人

「解き方は当っていた」これは数学中級レベルの受験生がよく言っているのを耳にするセリフです。

確かに、一般試験は記述式が多いので、解法が適切であれば部分点はもらえるかもしれませんが、医学部は部分点だけで合格できるほど甘くないです。

繰り返しになりますが、「ミスをしない」のが重要な医学部では、「計算ミス」は致命的です。

計算ミスの原因は様々ですが、多くは苦し紛れに解いた問題で起こりえます。小さなミスだと軽視せずに、間違い直しでも最後まで自力で計算して正解する癖をつけることが重要です。

微分積分は避けられない

微積分は医学部入試の定番テーマで、特に数Ⅲの分野として出題されることが多いです。

この分野だけは数学Ⅰ・Ⅱと連動してついてくるので、数学が苦手な受験生であってもある程度高水準の理解が必要になってきます。

標準的な難易度であれば計算練習とパターン暗記で乗り切れる範囲でもありますので、苦手意識がある方は、まずは基本的な問題をすべて暗記してから理解に入る方法でも良いかもしれません。

上記のような対策をやってしまっている受験生は要注意です。

しつこいようですが、医学部はとにかくとがった能力よりも満遍なく高得点を維持するかが重要になるので、その点を意識することを忘れないようにして下さい。

医学部受験でおすすめの数学参考書【3つ】

医学部受験向けの参考書は沢山ありますが、数学が苦手な方から得意な方まで共通して必須な参考書は絞られてきます。

医学部に合格するために非常に大事な3つの教材を見ていきましょう。

基礎固めに最適な「青チャート」

基本〜標準レベルまで広範囲にカバーされており、基礎固めに最適なインプット型の教材です。類似した参考書として、フォーカスゴールドなどがあるため、必ずしも青チャートである必要はありませんが、このタイプの網羅性の高い参考書は必須です。

新課程 チャート式基礎からの数学I+A  

実力をつけるための「1対1シリーズ」

大学への数学 1対1シリーズは、多くの中堅国公立以上の理系志望の学生が見たことがある有名参考書かもしれません。

医学部に特化した問題ではありませんが、実際に大学の一般入試で出題されたいわゆる「良問」を集めた問題集です。

問題としては高難度ですが、実際の解法は基礎分解して解ける問題が多く、「基礎→応用」の実力をつけるためには必須の参考書です。

この参考書は、青チャートと異なり解法を暗記する使い方ではなく考え方を勉強していく参考書の為、1つずつ時間をかけて実際に考えながら勉強する使い方がオススメです。

大学への数学 1対1シリーズ 

【必須】志望大学の過去問は超重要

得点に直結するのが志望校の過去問です。赤本でもなんでもいいですが、とにかく自分の志望する大学の過去問はあるだけすべて勉強しましょう。

ただし、いきなり基礎もできていない状態で解法を暗記するような使い方ではなく、上記で紹介した、青チャートと1対1をやった上でまずは自力で演習として解き、解答解説を理解し、その大学の傾向を考えるまでセットで行うのが適切です。

特に私立医学部などは癖の強い問題が多い大学もあるため、その場合は念入りに傾向分析を行う必要があります。

参考書選びのポイント

上記の3つ以外にもプラスで参考書を使いたいと考えている受験生向けに医学部受験数学の対策参考書の選び方のポイントをまとめました。

  • 医学部レベルならアウトプット型教材が基本
  • 8割わからない問題の参考書は避ける
  • 一冊を周回することに執着しない

医学部レベルの数学対策であれば、インプット型の参考書は青チャートで行い、あとはアウトプット型の参考書を選ぶのがオススメです。ですが、あまりに高難易度過ぎて、載っている問題の8割がわからないような参考書などはレベルが釣り合っていないので、その場合は他のものにしましょう。

また、「参考書をあれこれやらない」という受験勉強の常識を固守しすぎて、ひたすらに同じものだけを作業的にやる受験生も多いです。あれこれ手出ししすぎるのも良くないですが、人間はマンネリ化すると考えずに勉強する癖があるので、適宜新しい参考書で新鮮な刺激を入れることも重要です。

医学部受験の数学対策に塾はオススメ

最後に、「自分一人で医学部の数学対策が適切にできるか不安」といった方向けに、塾のオススメの活用法をまとめました。

予備校ではなく「塾」がオススメな理由

医学部受験の数学では、苦手や穴を作らないことが何よりも重要になってきます。そのため、筆者は集団授業中心の予備校よりも個別指導が充実している塾をオススメします。塾のポイントをいかに簡単にまとめました。

  • 少人数制・個別対応中心のため、質問や添削対応が手厚い
  • 個人に合わせた柔軟なカリキュラムを組んでもらえる
  • 現役生は先取り学習もできる

数学は個々の能力値で理解度が大幅に変わってくる科目です。基礎的なインプット事項なら集団でも一律で指導できますが、医学部を目指す受験生が直面する問題は解説を聞いてわかるような簡単なモノばかりではありません。

塾の個別指導のように、講師に対して受験生が質問をすることで理解のすり合わせをする環境が実力を効率よく伸ばすためには必要だと思います。

また、現役生であれば個別カリキュラムとして高校の授業の先取りもできるため戦略的に医学部受験対策を進めることができるメリットもあります。

このようなサービスを利用するか迷っている場合は、まずは無料相談会に応募したり、資料請求などを行って実際に自分の目で確かめてみるのが近道です。

コスパ重視ならオンラインや通信も

コロナ流行以降は、オンライン教材の進化が目覚ましく、実際に塾校舎に通わなくても非常に質の高いサービスが受けられるようになりました。地方在住や実際に塾校舎に通う時間や予算がない人には、オンライン塾・通信教材も有効な手段です。

注意点としては、基本的に自分で学習進捗が管理できる受験生向けの方法ですので、迷った場合はリアルな通塾の方をオススメします。

大学受験に定番な例を挙げると、スタディサプリZ会などが人気です。

以上が、医学部受験の数学対策に関する解説になります。王道な対策から、ちょっとした変化球の方法までリアルな情報をまとめました。

繰り返しになりますが、医学部受験ではいかにミスなく標準的な問題を解けるかが重要になってきます。苦手分野を作らないことを意識して対策を進めてみてください。

オンラインでプロ講師に数学を教えてもらうこともできます。下記にリンクを貼っていますので、体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉
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