2010関西4医大合格のポイント(英語編)

【関西4医大合格のポイント2010(英語編)】

 

【近畿大学医学部】

2007年までの「会話文の応答文」の問題が消えてから4番、5番の長文読解
の比重が高まり、内容も難しくなったような気がする。総合大学の問題なので
基本的に出題傾向の急激な変化はないと思われる。

1番については語彙力と言うか総合単語力と言うべきかどれだけ単語集を極め
たか?が問われると思う。よく時間のない現役生が「単語集の後ろの方の○番
以降の形容詞はあんまり出ないからやらない」というような意見を聞いたりする
がそういう所に「差」が出るような気がする。

2番の文法問題は兵庫の4番と全く同じ形式なのでどれだけ細かく文法サブノー
ト等をまとめたかの姿勢の差が出るだろう。「全部誤りに見える」、または「全部
正解に見える」とか言う受験生は急速に残り時間まとめ上げた方がいいだろう。

こういう問題の練習として1989年から1992年位の関西学院の英語の問題
が類似している。(非常に難しく練習にはなるが、嫌になる可能性もあるかも
知れない。)全学部の問題が類似問題に相当するのでかなりの「量稽古」が
できるだろう。理系の受験生で文法の勉強が無味乾燥でおもしろくないという
受験生も今の時代、そんなことは言っていられないと思う。常に「微差」を意識し
ているのであればやるべきだろうと思う。

 

 

【大阪医科大学】

長文は大学の一般教養のテキストレベルから出題されているため、難しい構文や難
しい文法は入って来ないだろうと思われる。TIMEの英文から出題されている場合も
あるため、今後受験予定の高校生の方は日頃からTIMEやJAPAN TIMESを年間
購読して英文の時事問題に慣れておくことも1つの攻略法と言えるだろう。もしかする
とどこかの大学でジャストミートする可能性もあるだろう。


英作文については2009の「世界の金融市場」、2008の「肥満」、2007の「優先事
項」などの固有名詞が本番で出てこない時にどう逃げるか?その固有名詞の逃げ方
に1つのポイントがあるだろう。その単語の部分だけ白紙にしたら終わりだろう。


記述問題であるため、記述慣れしておくことは言うまでもないだろう。記述するための
語彙力や構文力や文法力も前提として必要とされる。ライバルは国公立併願者が大
半であると推測されるため、(国立の記述から自然にスライドできる問題形式のため
国公立併願者が集まるようになっている。)記述に抵抗があると困難だろう。

英作文等は、「減点がどこにあるのか?」推測できる指導者に添削指導を受けている
生徒が有利だろう。更に@自分が書いた英文で逃げ切るためには、どこをどう修正
すべきなのか?A英作は無限にあるため、何をどのように自学すれば伸びるのか?
ナビゲートされているか、されていないのかの「差」が出るだろう。

1つのやり方として美誠社「英語の構文150」の日本語訳の別冊子から逆に英文を
創り上げて訓練している受験生も多いだろう。いいやり方だと思う。
また、「いかに減点されないか?の減点されない姑息な手段」をよく知っている指導者
に減点しようがないクレバーなテクニックを教わることも有効だと思う。

 

【関西医科大学】

 

2009年の整序問題に見られるように、通常の素直な整序問題を練習していても
失敗する可能性が高いと思われる。どれだけ細かな表現力を知っているか、知識
の幅が問われる可能性が高い。近畿大学の医学部の整序問題でも大体、1〜2
題、「差」をつける問題が入っているように思われる。

 

したがって「何か特殊な表現が入っているのでは?」と考えながら慎重に問題に当
たった方が良いだろう。また、長文問題はJAPAN TIMESの社会問題や時事問題
を研究しておいても損はないだろう。

 

時間のない現役生は2006以前のParagraph分けやGroup分けされている長文
問題を無視して2007以降の傾向に対策を当てるというのも良いかも知れない。2
006以前の問題には抽象的過ぎてかえって自信をなくすケースもあるかも知れない
ので「勢い」を保つために2007以降の問題に焦点を当てるというのもありかも知れ
ない。語彙力を徹底的に完璧に持っていくことしかないだろう。


 

【兵庫医科大学】

 

関西4医大の中では最もバラエティに富んだ出題をしている。つまり、長文の
苦手な受験生が引き寄せられる出題内容と言える。国公立の受験生の中で
和訳と英作は得意だが、私立型のネチネチした文法や客観問題を嫌いで苦
手意識を持つ受験生がいるが、併願するなら割り切るしかないだろう。

 

4医大志望者の中で大阪と関西だけを外して近畿と兵庫、または兵庫だけ受験
する層もいることから4医大の中では自然に受験者が集まるイメージを持ってい
るような気がする。「4医大の中では当たりが柔らかく見える」からだろう。





つまり、4医大の選択を消去法で選んだとしてもここは必ず選択肢に入るとい
うことになり、受験者数の増加につながるようになる。(医学部受験で受験者が
急増する場合は必ず、受験生が「同じ思考回路で同じ決断を下した」ということ
になる。だから受験校の選択については自分と同じ考えをしている人間は多い
と思った方がいいと思う。)

 

 

したがって1500人以上(昨年は2000人以上:正確には2100人)の最大級の
受験者が集まるようになっているのが強みだろう。兵庫の4番と近畿の2番の細
かい文法知識を問う問題が同じ形式なのでここに時間を取られると時間配分が
崩れる。近畿は1番の穴埋めと長文なので時間配分だけについては、難易度は
別として時間配分の見えやすい近畿の方がやり易いだろう。


 

 

 

2008年の長文問題がNatureから出題されていることから4医大の受験生は
NatureやJapan timesyやTimeを年間購読して親しんでおくことが必要な時
代にもう入っているのかも知れない。

 

 

 

2009年の出題から見ると、まず5番を瞬殺し、2番の整序へ行き、1番や3番の
記述を丁寧に解くため時間を割くべきだろう。鍵となるのは1、3、6、7番にどれ
だけ冷静に時間を残せるか?だろう。


 

 

記述問題に熱くなりがちな生徒は時間配分に失敗すると大きなロスとなるだろう。
また、時間に追い掛けられることにより、焦り、字も汚くなり、雑になり、表現ミス
の減点ももらうだろう。2000人も受験者がいるのだからボーダー付近は相当の
「微差」の戦いと思われる。試験官の見やすい、点のもらいやすい解答を創る必
要があるため、ぜひ丁寧に行きたいものである。 「早くかつ丁寧に」が重要な
ポイントだろう。タイマー計測と日頃から記述訓練をしている生徒が強いだろうと
思われる。

 

 



大切なことは問題用紙が配布されたらあらかじめ全ての問題にざっと目を通し、
どの問題にどれ位の時間を当てるのか、その目安を立てることが最も大切な
ことだろう。その「プランの正確さ」が冷静さにつながり、最終的に総合点のアッ
プにつながるだろうと思う。 また、ここで戦った受験生は必ずあなたと他の志望
校の入試会場でぶつかる可能性が高い。結論として同じ何度も同じ集団と戦っ
ている可能性が高いと思った方が良いだろうと思う。

 

 


 

 

 



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