<10月31日>
いよいよ推薦入試が始まる。現役生はなんとか今月で逃げ切りたいと思うだろう。前にも書
いたが、「受かったら儲けもの」位の気持ちでいくべきだ。その方がリラックスできるし、もとも
と評定4.0以上の連中となると上位10%の学校の代表なのだから「小論文や面接の実際
の臨場感を味わえる練習」と思えばいいだろう。
ただ、適正試験というものは、何を根拠に「差」をつけているのかわからない。とにかくいい人材を取れるチャンスだから、青田買いであることは間違いないだろう。
そう考えると推薦と前期でほぼ定員を確保し、後期は「よほどいい人材があれば取ろうかな〜」位のものだろうと思う。
よく会場に自動車で来る生徒がいるが、「もし、事故でもあったらどうするのだろうか?」と心配
をしたりする。たぶん車の中でぎりぎりまで復習できるからそうしているのだと思うのだが
(しかし、車の中で復習のために下を向いていて、気分が悪くなったらどうするのだろうか?と思ったりする)細心の注意をして挑むのが普通だと思うがどうだろう?
試験会場と書かれた看板の横でVサインして写真撮影している親子もいるが、「記念受験」
なのだろうか?一般入試になると「冬に中ズボン(半ズボンでも長ズボンでもない)に半袖シャ
ツに下駄を履いた受験生を見たことがあるが、その生徒は「他の受験生への威嚇」だったの
だろうか?答えが出ないことがたまに起こる。また、田舎の純粋な受験生親子で「世界一周す
るのではないか?」という位、荷物を抱えて、会場までわずか50メートルの距離なのにタクシ
ーに乗ったりしている。その受験生はあまりにも多くの荷物を抱えてよろよろしている。「見る暇
がないのに不安で心配だから持って来るのだろうと思う」
控え室で試験が終わるまでずっと待っている父兄も大変だ。今までで最も印象に残っているの
はロールスロイスからスーツに腹巻をつけた父親(スーツの下は腹巻のみ)が出て来て受験生
と思われる女の子の肩を組んで会場に入っていったシーンだろうか?はいていたのは、わらじ
のような草履だったと思う。一瞬緊張が走ったような気がする。「今日は推薦だろ?」と頭の中
で問い直す。(推薦は、親子共々ほとんどフォーマルな服で登場するので衝撃を受けた)
その車のドアの所に直立不動の運転手がいて「行ってらっしゃいませ!」とずっと直立していた
シーンには驚いた。多分朝10時から終了4時まで立っていたと思われる。思わず、隣のバイト
君に聞いた。「今日は推薦ですよね?」と あの親子の合否が今でも知りたい。