指導記録100

<1月16日(水)>     読者へ感謝!
ついに100号まで到達した。日本人の方はカウントダウンが好きなのか、昨日から今日の
アクセス数の伸びは異常なほどだった。まず、読者の方へ感謝の気持ちを伝えたい。


今回注意したことが2、3ある。一つ目は関心が高いのに普段チラシや広告だけでしか判断
できない「教育システムの盲点」を伝えたかったこと。これでかなり、お客さんの業者さんを
見る目は、更に鋭くなったと思うし、賢くなったとも思う。また、「目に見えないものを売って
いる、更に対価としての「物」も残らない評価しがたい業界であるため、お客さんに「分析す
る目を持つことの大切さ」を認識させる目的もあった。

 

「生の人間」を対象にするため、総合的な判断が必要だと思う。そして、「親の丸投げ」も絶対に良くないため、保護者に知識を与えるという意味もあった。
また、「教育」という非常に関心の高いテーマでありながら、中の実態を知らないし、そのように深くえぐった情報誌もあまり見たことがないため、「教室というブラックボックス」を独自に切り込んで説明した。わかり易くするために「会話文」等を入れたりした。

保護者の方も理解できたら、相当の知識を得たと思う。現場の経験者の意見をもろに出した
ため、説得力はあったと思います。懺悔の意味で昔の恥も書きました。
(全く関係ない記事もあったと思うが「息抜き」のつもりでした。受験生と同じく追い込みながら
書いたため、「書く」ことから一切逃れたい日が何日かありました。)


二つ目には、「あえて読者を意識して攻撃的な表現を多用したこと」、つまりさしさわりのない
表現を使えば、安全ではあるが、インパクトにかけることからあえて攻撃的に書いたものも
ありました。

本来は、もっと温和で冷静沈着な人間である(笑)。
人間心理の中で読んでいて「腹が立つけど、気になるから見てしまう」というのがある。
そこの心理をついた表現を心がけた。だから、ずっと読者数が全く減らずに100回も読んだと
いうことは、読者の皆さんが書いている私に軽くコントロールされたということになると思う。
アメリカやタイや中国やドイツからずっと読んでくれた読者の方にも感謝したい。
本当にありがとうございました。


受験生の方に言いたいことは、文章をうまく書くには、「書く」ことしか答えがないんですよ。
絶対にこれしかないんです。いい文章を書くには「何回も書く」ということしか答えがないん
ですよ。1のいい文章の裏には100の下手な訓練が必要なんですよ。2次試験ではそれを
心がけてがんばって下さい。試験まであとわずかですが、全国の受験生の方に送ることば
として以下のことばを送ります。

If you do not ask, answer is always NO.

「あなたが求めなければ、答えはいつでもNO」

試験に向かう前から悪い結果を想定していたら、求めることすらしなくなっちゃうんですね。
あるいは、聞きたいけど恥ずかしいからとか言っている内公的な生徒も損しますし、社会
に出ても生存できないですしね。まずは、ASK(求めよ、さもなければ道は開かれん)です
ね。また、読者の中でうまく本番の試験で戦えなかった生徒さんには激励のことばを事前
にこの100号であらかじめ準備しておきます。

まだまだ私たちは幸せだと。蛇口をひねれば水は出る。日本では飢えることもあまりない。
アフガニスタンでは家が爆弾でふっとばされて夜はマイナス25度の温度で毛布なしで生き
ていると。日本人ならみんな死んでしまいますよね。全員すぐに凍死ですよ。
日本は「豊か」ですからね

空爆もされないし、子供が地雷で吹っ飛ばされることもないですしね。家族がいきなり銃殺
されることもない。帰ったら暖房もあるし、暖かい家族がいるじゃないですか。世界第2位の
裕福な国ですからね。赤ちゃんがマイナス25度で凍死する国ではないですからね。

そこでも希望を持って必死で生きてる人いますしね。明日のごはんが食べられない人から
すれば、大した悩みではないんですよ。大きな世界から見ればぜいたくな悩みなんですよ。
「そんなもん日本の話や、聞く耳持たんわ!」という人にはこう言うでしょうね。
もし、競争に負けて落ち込み、なんとか軌道修正しなければと焦るのなら、「相手はも
っともっとずっと前から自分より努力していた。そして苦労していた」と思えばいいんですよ。
やっぱ受かる奴は、むちゃくちゃやってますからね。

「情報不足、努力不足、計画不足、管理不足、詰め不足」のどれかだと思うんですよ。
感情ではなくてクールに自分を分析してください。そうすれば、きっと次に勝てますよ。
また、初めての受験の方は、「何かわけのわからん大きな波に流された」とか、志望校が
多かった方は、「全然全く手が廻らんかった」という最初の洗礼のようなものを受けるでし
ょう。自分が経験して火傷しないとわからないんですよね。土台の大切さがわかると思う
んですよ。自分に直接ふりかからない限り、人間て反省はしないと思うんですよ。誰もが
経験することを自分が経験しただけと思えばいいと思います。

「経験する必要がある失敗」と思えば心も楽になると思います。失敗の結果を踏まえて、
手を替え、品を替え改善していくことが最終的な成功につながると思います。そうすれば
失敗は成功のための実験として生きて来ますよね。

 

100号まで読んでくれた皆さん本当にありがとうございました。また、書くかも知れません。
ちょっと疲れたので充電させて下さいませ。 毎日の日課としてチェックされていた読者の
方々には毎日の楽しみがひとつなくなりますが、また新たなスタートのために少し休憩させ
て下さい。 全くの宣伝なしで100号の時点で1800人超の読者に支持されたことを心から
感謝しています。

 

PS:来週から医大の予想を出します。ゼミ生の自宅には完成次第ファックスします。
   「最新入試問題の分析」コーナーに後日掲載します。
絶対に的中するとは限りませんが参考にはなると思います。専門家が過去の流れから予
想しても「相手が何も考えて創っていない(最近判明したので)」こともありますのでご理解下
さいませ。また、急に問題作成担当者が変わるとどうしようもないので理解していただけたら
と思います。 講師の研修と情報発信と研究発表の意味で実施します。