2008年藤田保健衛生大学医学部予想

2008藤田保健衛生大学医学部予想

                       フェニックスゼミ講師陣
 

【数学】
藤田の数学は、2008年度も80分大問6題で、すべて空欄を完成する形式であろう。出題内容の特徴は「三角比と図形」「積分による面積・体積計算」「軌跡の方程式」が頻出であること。2008年度も当然この三分野からの出題が予想される。微分は「曲線と直線の共有点の数」や「接線・法線の方程式」であろう。3年ほど出題されなかった「場合の数」「確率」が狙われそうである。
公式と典型問題を確認しておくこと。
 

【化学】

藤田の化学は、各単元から均等に出題されるが、グラフに関する問題が必ず含まれる。今年度は、溶解度曲線、二段階中和のPH曲線などが要注意である。また、無機では同素体の性質、乾燥剤、有機ではエステルの加水分解、抽出の問題を念入りに見直しておくことが必要だろう。

 

 【生物】
分野:出題範囲は医学部に直結するものが多い。大問4問中、神経や筋肉、恒常性・腎臓などからだのしくみから1問、DNAの分野から1問、遺伝から1問出されるのがよくあるスタイルである。
あとの1問は、時事問題のことが多く、ヒトゲノム(01)、狂牛病(02)、エイズ(03)、温暖化防止(06)などが出題されている。
また、時々植物分野も出題されるので油断はならない。
生物2の分野では、0607年とも生態系、分類のどちらとも出題されていない。
レベル:問題のレベルはそんなに難ではないが、2科目120分の持ち時間の中で、論述や計算をしなければならないので忙しい。
攻略法としては、冷静にわかるところから書いていくのがおすすめだろう。
直前対策としては、図表のコラム欄に目を通しておくこと(時事問題対策)、
からだのしくみではしばらく出題されていない受容器やホルモンあたりをチェックしておきたい。
  

 【英語】
2006年以降、80分読解問題2題となっており、今年も同じ構成だと思われる。難度は標準的で、特に難しいものではないが、記述題が適度に織り交ぜられ、文脈をしっかり把握し文の内容を読み取っているかを試す、これまでの傾向には変化はないであろう。論旨の流れを決定する語句、特に逆接、結論、理由、追加(but,however, therefore, thus, in addition 等)に十分気をつけながら、代名詞や指示語の指すものを正確に追いかけて読むことが必要。時間は2題で80分だから、それほどきついとは思えないが、2007年には、英語の質問に対する自分自身の考えを2、3文の英文で述べさせる問題が出されており、やはり、しっかりした時間意識をもって臨む必要があることは言うまでもない。 

 

2008年近畿大学医学部予想

2008近畿大学医学部予想

 

                        

                        フェニックスゼミ講師陣

【数学】
近大(前期)の出題傾向の特徴は、ほとんど数学U、数学Bからの出題にかたよっていることである。2008年度を予想してみる。数学Uからは例年通り、図形と方程式の「円と直線」と「軌跡」は必出といって良いであろう。三角比が絡んでくる可能性もある。微分の「極値」「最大値最小値」の計算の可能性が大きい。数学Bからは例年、数列の「漸化式」または「群数列」である。2008年度は「ベクトル」になる可能性も大きい。メネラウスの定理の図形のベクトル的な処理法を確認しておくこと。数学Aからは「三角比の平面図形への応用」が狙われそうである。 

【化学】
近畿の化学は、反応式や計算問題の割合が多い。直前の準備として、@硝酸、硫化水素、過酸化水素等の反応式は速く書けるようにしておくこと。A有機では、炭水化物を念入りにチェックしておくこと。(消化酵素名を含む)また、化学平衡、気体に加えて今年度は、溶解度積、浸透圧の計算あたりが狙われるのではないかと思われる。

 【物理】
例年, 大問3題の記述問題である。[力学][電気,磁気]は必ず出題され,もう1題が[熱力学][波動]のどちらかが出題されているが, 昨年度は小問集合となっていた。新傾向といえる。まんべんなく出題されるので,近年の出題されていないテーマが出題される可能性が高い。難易度は ほとんどは標準レベルであるが,やや難しい問題も出題される。 今年度の予想は[1]力学 … 衝突(運動量保存則,反発係数),放物運動 または, 2物体の運動[2]熱力学 … 状態方程式, 熱力学第一法則, 断熱変化に注意したい。[3]電磁気 … 直流回路, 非線形抵抗 または 自己誘導昨年度からの新傾向として, 小問集合の出題も考えられる。    

【英語】 
近大医学部の英語は、英語の問題として非常に標準的な出題形式で、難度も特に高いものとは言えず、毎年傾向がほぼ完全に一定しているので、十分準備した者は攻めやすいはずだが、それは他の受験生もまったく同じなので、日頃から穴のない総合的な力をどれだけ蓄えているかで決まると言える。基本的な問題を落としたり、凡ミスをするようでは合格にはほど遠く、取れるところはすべて確実に取らなければ勝利はないと思わなければならない。
直前の対策と
しては、間違い箇所指摘問題を集中的にやりこんで、ポイントを見抜く目を鋭くしておくことが、もっとも効果的である。

【小論文】 2001年からは今年の赤本に問題が掲載されています

合否判定の参考資料

 年度  字数  時間 テーマ
 1990  400字  40分  「望ましい医師像」について述べさせる
 1991  400字  40分  「豊かな人生」について述べさせる
 1992  400字  40分  「安楽死」について述べさせる
 1993  400字  40分  「飽食の時代に思う」というテーマで述べさせる
 1994  400字  40分  「相手の立場に立つ」というテーマで述べさせる
 1995  400字  40分  「信頼される人」について述べさせる
 1996  400字  40分  「望ましい医師像」について述べさせる
 1997  400字  40分  「遺伝子治療」について述べさせる
 1998  400字  40分  「高齢化社会と医学」について述べさせる
 1999  400字  40分  「医療とQOL」について述べさせる
 2000  400字  40分  「医療における情報開示」について述べさせる