2008年金沢医科大学予想

2008金沢医科大学予想

フェニックスゼミ講師陣

【数学】 

大問の数は毎年のように変化している。昨年度は大問3題だった。2008年度は3題であろう。「微積分」「図形と方程式(軌跡と領域)」は頻出分野で2008年度も出題が予想される。微積分からは減衰曲線あたりが面積や極限として扱われるのではないか?また数学Cとの関係で「双曲線」の可能性も高い。昨年度は出題されなかった「ベクトル」は出題されそうである。特に「空間ベクトル」について、平面との垂直条件、四面体の体積はチェックしておきたい

 

 【化学】

 金沢の化学は小問集合であり、勝負を分けるのは計算問題よりむしろ、無機、有機内容の知識の正確さである。対策としては、

@代表的な有機物(アセトン、フェノール等)は反応だけでなく、性質(水溶性、におい、結晶か液状か、溶液の酸や塩基の強さ)などを中心に見直しておくこと。A生活と物質内容、特にナイロン、PET、ビニロン、樹脂などは原料名と反応様式をすぐ言えるようにしておくこと。また、計算内容は、1、濃度、溶解度、2、混合気体の計算、3、電気分解、4、弱酸(塩基)のPHを中心に練習しておけ。 

 

【小論文】

昨年と同じ形式が踏襲されれば300字の要約問題が出題される。ただし、過去3年間を見た場合、出題形式が変化している。従来は資料と課題文が融合された問題(グラフや図表の読み取り問題)であったが、’05ではグラフを読み取る要素は無くなり、’06、’07と課題文を要約するのみの問題(07年は井村裕夫『ヒトはなぜ病気になるのか』の一節(一部改変)を読み、要約する[300字/60分]。06年は富山和子『環境問題とは何か』の一節(一部改変)を読み、要約する[400字/60分])になった。この傾向をみる限り、分析力をみる問題から読解力をみる問題へと変わったと言えるだろう。要約問題は一読の仮定で具体的例示と抽象的まとめを明確に分けて理解し、記述の際には具体例を極力削り、抽象的まとめ文をつなげていくよう心がける。その際、課題文の中心となるキーワードは外さないよう意識する。

【英語】 

2007年は前年より大問数が2問増えたが、2006年には大問4に含まれていた文整序や語句整序がそれぞれ独立しただけで、全体の問題数自体には変わりなく、2008年も同じような量、傾向でくると思われる。形式はすべてマーク式で、出題内容も難度もごく標準的で、比較的取り組みやすいものばかりだ

が、時間が60分とかなりきつめなので、しっかりした時間意識をもって臨む必要がある。直前の対策としては、中級よりやや難度の高めの単語に穴がないかどうか、集中的にチェックしておくことと、2007年には前年までの発音アクセント問題に代わり文強勢問題が出題されたことから、またその他、例年出されている会話問題や文整序なども過去のセンター試験の同種の問題に似ていることから、センター試験の過去問を何年分かやりこんでコツをつかんでおくことも効果的であろう。

 

 

  【生物】
ほとんどは基本的な知識を問う問題であり、レベルとしてはやや平易である。

従来の傾向と、マークという形式より、実験考察問題はあまり出ないと考えて良い。ほとんどの問題は設問文と選択肢をあわてずに読めば、答えられるだろう。しかし、05年のビタミンと欠乏症など、ふだんあまり見かけない分野の出題も見られる。図表のすみずみまで目を通しておけば、答えられるだろう。

また、0506年度は「進化・分類」と「生物の集団」の生物2の両分野が出題されていたのにも注意したい。しかし、直前・本番の対策とすれば、まず、基本問題をきっちり答えることである。よく知らない選択肢が出てきてもあせらず、消去法で消していけば、ほとんどが答えられる。わかる分野の問題をしっかり解いてから、「よく知らない分野」にとりかかる方が良いと思われる。この大学では、細胞小器官・初期発生・血液・タンパク質の名称については頻出であり、わりと細かいところまで出題される。また、医学部生がおろそかになりがちな植物の組織、植物ホルモンや光合成に関しても問われている。これらの分野については、今回も出題が予想されるので、しっかり直前に見直しておきたい。直前に見直しておきたいところは、1、植物ホルモンの名称と働き 2、タンパク質の名称とどの細胞に含まれているか・細胞分裂の過程とそれに登場する細胞小器官

 

 

 

 

 

 

 

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ大阪トップページ